バスのりすごす

ほっぺがはみだしてるの

あふれるほどもったごはんみたいでしょ

 

かいぬしのおてて

たのしたのし

 

    ピリカです

これはぶわわの瞬間のぼく

 

おにいちゃんのあたまに

負けないくらいぶわぶわしてみた

ぼく、何しても似合う隊長なんだよ

           ぷぷぷ

 

 

 

 

「普通」の境界線ってどこなんだろう

ひとそれぞれ

「普通」認定の基準も違うから

全くもってむずかしい

うっかり使ってしまう「普通」という

言葉のかげに傷つくひともいるんじゃないかとか

 

むずかしいよね

そうだよねって

考えてたらバスを乗り過ごした

 

知らない道はちょっと心細くてたのしい

ゆるやかにずっと坂道

じわじわ汗をかきながら

茎のほっそりながい西洋タンポポ

ほんの微風にもいちいち揺らいで

みんないっせいにゆらゆら

あちらでもこちらでも

緑の波間を翻弄される

黄色の光の泡のように

まぶしさで細めた視界はすこしぼやけて

ごらんなさいよ

ごらんなさいよ

いいんじゃないの

夢のように夢を見ても

って

きこえてきた