飛び降り途中のカバ雲
悶えてる人のピクトグラム雲
足が溶けてしまったムカデ雲
たいへんしゃくれた巨人の横顔雲
世界にあとだしじゃんけんするこぶし雲
地表薙ぎ払う鯨の尾鰭雲
みんないっせいに
山の稜線の向こうへ
落ちていった
夕陽はいつも雲を引き連れて
沈んでゆく間際に
いっしゅん大きく叫ぶんだ
その音波が毎度
夜の膜をうちやぶる
やぶれめからもれだしてくる
夜を
さあさあ
始めよう
いまはもう
古い血のように赤黒い西から
ゆっくりゆっくり
絶命の瞬間のように
宙に目を転じれば
永遠が笑いをこらえてるのが
わかってしまう
UFOはっけん
なんちゃって
(たぶん金星かな??)
ぼくのおなか もっふぁーとしてる
ピリカのおなかは
いつもぺたんこだね