くびがもげてしんだら
自分の頭蓋骨でドリブルするって決めてる
こんながらんがらんのいびつな骨が
うまいことはずみをつけているのは
頭の中につまっていた
幾重にもねりあげられ
密度の高い想念が
断続的にやってくる
衝撃をもれなく
弾き飛ばしているからなんだ
頭蓋骨リズミカルに
地にうちつけて
正しく笑ったり
慎み深く口をとざして
ぎゅっと奥歯かみしめて
かたっぽのえくぼで
怒りとあきらめの中間にある
にがみばしったもの
舌下薬のように溶かしたり
そんな一連の
顔の上のできごと
うちつけた地面にこぼしてしまえる
弾むおかしさ
大切なものを
ぞんざいに扱える愉快さ
でもゆうれいなれるのは
選ばれたものだけだそうです
よほど心うつ死に方したか
他者をしのぐ強烈な執着がなければだめだそうで
じゃあ
首がもげるってなかなかに
劇的かつ独創的で
その狭き門をくぐれてもよさそうなものなのに
うなだれようにもくびがない
ぼくもこもこしてるところ
にゅうどうぐもも
空でもこもこしていたから
おいでよ にゅうどうぐも
ぼくがかみかみしてあげるよ
ぽぴ