初雪の朝

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今朝

樹々は冷気に身を震わせて

初雪を受け止めた

朝陽より早く目覚めて彼らは

初雪を祝っていたらしい


ぼくもぽわぽわの頭に

雪をうけてみたい

でもぼく体温高いし

とても撥水がいいから

雪のひとひら

ダイヤモンドのかけらのように

ぼくの体を滑り降りてしまう

きらきら丸い雫を

ちゅううとくちばしで吸ってみたら

誰か雲に向かって歌っていたとみえて

ぼくの体内にも

讃歌が満ちる


地面に折り重なる銀杏の葉たち

紋黄蝶が伏せているようです

死んでいった彼女らの耳にも

雪の讃歌が降る降る