ところどころいつだって

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ところどころ

いつだって 冬だった

悪戯のように

戒めのように

冬だった


人があたたかいことを知るためにも

再生する能力を信じるためにも

必要なのは

冬だった


試されるとき

暴かれるとき

それもやはり冬の仕業だ


愚かさが露呈するのも

醜さが天の網に掬い取られるのも

また

冬の仕事だった