8月の終わりに

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心臓は

握りこぶし大だという

ちょうどぶんちょくらいかね


かいぬしは鼓動を何分割にもして

それを何百個も何千個も

ぼくに分け与えられたらいいのにと

考えてる


さすがにその方法は

どう検索してもたどりつけない


8月も残りわずか

こんな8月は二度と訪れない

こんな今日も二度と訪れない

愛するものが美しく見える今の

一瞬一瞬は

その場から過去になってゆくけれど

力一杯愛を注げば

夏の花火のように

美しさの残像は残すことができるだろうか


ぼくら秋を辞退して

夏の延長をお願いしようとしたけれど

今日の雨にあっさり却下されて

この街はすっかり冷やされてしまった