はじめのいっぽ

ぼくは今日もおやつをもらうときだけ

ちょこっとケージからでて

あとはここでもっちり体をやすめているよ

今回の換羽は去年よりつらい気がする

でも食欲は落ちないんだよ

             ぷぷぷ

本日のピリカ隊長は怒り炸裂

ずっと怒ってた

かゆいんだよぼく!

あったまきちゃうなぁ

かるるるる

くすくす

ぼくかるるるるるってかっこよく巻き舌できた

           かるるるる


支援を必要とする子どもたちに関わる取り組みの

第一歩を踏み出してみました

反省点はやまほどあるし

まだまだ勉強不足

経験値も不足だけど

やっとスタートラインにたてたという喜びが

今日は大きい

ここから何ができるか


とりあえずピリカちゃんに

かるるるるるって怒られながら

ひとり反省会と称して呑むのはいいものです


明日はどんな日になるんだろう

あまりに換羽いらいらで

かいぬしに威嚇したぼく

かいぬしごめんね

ぼくなんかおこっちゃった

     だいじょうぶ

     ニンゲンもそういうときあります

     と、いうか

     ニンゲンはそんなことばかりかも

ぷぷぷ        ぷぷぷ

ぼくも大好きなホヨヨを

カミカミしてやりたい時があるよ!

うまく乗れなかったときとか

つついてすごい勢いで跳ね返ってきたときとかね

             ぷぷぶ


20度超えの気温

ライラックも慌ててた

ほんのちょっとつぼみが開いただけで

もう蜂達を呼び寄せていた

君たち昨日までどこにいたの


明日は雨だ

明日はとても大切な日

いやどの日も大切で

優劣なんてつけがたいんだけれどね


明日がいい日になるんだろうか

雲雀にきいてもだめなんだ

あいつら笑って茶化すばかり

げらげら笑いながら青空をのぼるだけで

何にも頼りにならないんだ


帰り道

寒さをまったく感じないで歩くって

久しぶりだなって思った

まっすぐ歩いてかえった

明日を迎え撃つきもちで






マヨネーズがすきです

ずっとマヨネーズのことを考えていたら

この国ではもうマヨネーズが禁止になる

  という夢をみた

まきこさんが本気で心配して

どうするの?大丈夫なの?

と電話をくれた

まあブロッコリーの食べ方なんて

他にもありますからと強がりを言いつつ

自分が生きている間に

マヨネーズがなくなる日を経験しなくては

ならないなんて

なんてことだろうと戦慄した

ブロッコリーはともかく

海老マヨもともに消滅するのだから


これから生まれてくる子供たちに

かつてマヨネーズという

万能で万人に愛されたものがあって

それがどれほど素晴らしいものであったかを

どうやって伝えたらいいのだろう

それにかわる何かを

私達は次の世代のにんげんに

どうやって残したらいいんだろう

無くしてしまってからはじめてきづく

人間のありがちな後悔や悔悛を

どうやって説明したらいいんだろう

と悩む夢だった

海老マヨが好きだとあちこちで公言して歩いてたら

偶然がかさなって

3日連続違う方からそれぞれ海老マヨを

いただいた

しあわせなGWだった


ぼく今日もあんまり出たくないな

だるいから寝てるね

でもごはんはもりもり食べてるよ

おやすみ前のピリカ隊の点呼

ひとり寝ちゃってるよ

くすくす

お兄ちゃんが出てこないので

ぼくはいっしょけんめい

かいぬしのお世話した

ぼくえらい   

              ぷぷぷ

あの日盗んだ夜空を

夜空を一部分切り抜いて

ポケットにおしこんだ

何食わぬ顔でもちかえった


あの日は特別なことは何もなく

世界はいつもどおり

ひとがしんだり生まれたりしてた


あの夜は星以外みるべきものもなく

人工甘味料みたいな言葉が

溶けきれずわきによけられていた


   どれほどあまたるくやさしい言葉も

   偽物であっては

   心の飢餓は満たされないのだ


特筆すべきこともない日だった

幸せという言葉の不確かさに

悪酔いしたせいにした


盗んだ夜空を額縁にいれて飾った

枕から見える位置に飾った

でも背中をむけて眠った




ぼくつらいけど

すごい勢いでしっぽのびてるよ

ぷぷぷ

ぼくのじまんの毛量もこれこのとおり

でもぼくがんばってる

ぼくも

がんばってる!

ぶんちょはね、抜けるのもすごいけど

のびるのもすごいんだよ

              ぷぷぷ





人間もこの速度でじゃんじゃんのびたら

毎日鼻毛をきにしないといけなくなると思った


ぶわぶわわ

ぼくは今日もあんまりケージから出たくなくて

ゆっくり過ごしたよ

ものすごい勢いで羽が抜けてて

お外の桜にまけないくらい

はらはらグレーの羽が散ってる


            ピリカです

あれ あれれ

ぼくのしっぽも抜けてきた!

ぼくもおにいちゃんみたいに

れもんぶんちょになるのか

ぼくレモンぶんちょになっても

かみかみはかわらずしてあげるからね

おにいちゃんの毛量がたりないので

今日はぼくがぶわ!

ぶわ ぶわわ!

(ピリカちゃんすごい目力だね...)


おにいちゃんのぶわわが見たかったひとは

ぼくのぶわわでがまんしてください

ぶわ

ぶわわ




ぴっちゃんの後頭部

ぼくの後頭部、

ぱげぱげぶんちょだよ      ぷぶぷ

ぼく今日はあんまり出たくないから

お掃除の時以外は

ケージの中でゆっくり過ごしたよ

なぜか体重ちょっと増えた    ぷ....

だっておにいちゃん

すっごい食べて寝てるんだもん

ぼくもすっごい食べてるけどね

かわらず24gだよ

              ぷぷ


さくら降り注ぐ午後

明日が

明日もやってくることを

うたがうことなく

青空をみあげてうれしかった


美しい銅版画の挿絵のついた

頁をさして

ごらんなさいこんな立派な天使が

みなさんひとりひとりについてますよって

シスターは笑ったけど

鏡にうつしても

薄目で盗みみても

不意にいそいで振り返っても

写真をとってみても

そんなものはどこにもいなかった

夕陽がつくる影は

いつもひとりぼっちだった

クールベも言っていた

そんなもん見たことないから

描かないんだって)


でも天使はたいそう立派な翼もつものではなく

小さな翼をもつ小さなことりだった

夕陽がつくる影は

いつもいっしょでうれしうれし

今日が今日も

過ぎていったね



レモンぶんちょ  詩の評価

ぴっちゃんはレモンぶんちょになりました

びっくりなのが

去年の5月2日にレモンぶんちょになりましたって記事があったこと

ぴっちゃんの体内時計すごい


でも読み返してみて

ぼろぼろでうまく飛べないのにケージから出し

着陸に失敗して

テレビの後ろに落下したという記事がありました

そこで、本人がでたくない日はそっとしておく

というあの日の猛省にたちかえれてよかった

かいぬしぼくがんばってるから

もうすこしまっててね

リサイタルだけは変わらず開催するから

明日の朝も朝陽といっしょに歌うよ

          ぷぎゅわ


ぼくは

しろぶんちょさんとにこにこ

この子は家来じゃないの

ぼくのおともだちー

              ぷぷぷ

残念ながら詩は

音楽や絵画のように

国や異なる言語を持つ人には届けられない

狭く小さな表現方法だな...と思う

『詩は弱者の文学だ』って言葉もある


その言葉の解釈はおいておいて

詩が評価をされたとき

自分もちいさくちいさく、

世界や社会というものに所属できているのだ

という実感を得ることができた

読んだ側から忘れられたとしても

誰かの心に何かを瞬間届けられたのなら

「詩」というものは私にとって

自己表現を超えた

自己救済とも言ってしまってかまわない気がした


ぼちぼち

書けたり書けなかったり

つまらないものばかりを量産してるけど

きっと今までわたしのちっぽけな人生におきた

おそろしくつらいことや

ちいさなよろこびたちは

あれは撒かれた種だったんだと思う

この先の人生も

もがきながらあがきながら

生きていけばいつか

なんらかの収穫にあずかれるのではないかと

希ってみる