秋の日 2

どんぐりたくさんあつまったね

一年生シマリスたちがいっぱいきたよ

冬眠のためのおふとんが

集められなくてこまった一年生

ピリカ隊長が集めてくれるのかな

 

続きはまた明日

(枯葉を器用にたたんで忙しそうに運んでいる

シマリスを見かけたら

それは冬眠用の巣材です

枯葉のふかふかベッドの準備です)

 

ぼく新しい止まり木をつくってもらったよ

いいあんばいだよ

にぎり具合きにいったけど

いちばんおちつくのはおてての中

 

     ピリカです

かいぬしおかえ....

だめです

おしり撮ってはだめです  

はやくカバーかけて

ぼくもうねるんだから

 

 

なかなか寝付けなくて

深夜12時をまわったころ

月がおちてきて

中空にただよっていた

沈むでもなく

浮かぶでもない場所

 

ぼくらの部屋もとぷんと音を立てて

どうやら浸かってしまったらしい

 

おふとん、お休みカバー

すべての家具

こまごまとした日常のすべて

沈むでも浮かぶでもなく

漂って

色鉛筆もぜんぶとけて混ぜ合わさってしまって

 

ああたのしたのし

ぼくら無音の混沌の中を

ゆるりと泳いだ

窓からのぞきこむおつきさまの

青白い微笑みにてらされながら泳いだ