魂と対になっている重さ

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時がぼくらから奪っていくものを

返せとは決していわない

時がぼくらに犯した罪にも

償えとは決して言わない


ほどよく痛みながら

けなげなほど不完全な魂で

おいでと差し伸べる手に

ぼくは

その魂と対になっている重さの

いのちで着地します