落ちる瞬間の夢をみて
酷い動悸と
乱れた呼吸で目を覚ます
誰かが座り直したかのように
みしりと椅子がきしむ
辛い辛い本を読んだ
半ば力づくで
ねじふせるようにして
読み終えてやった
キッチンのほうで何か
ぐしゃりと崩れる音がする
蛇口のぽたぽた音よりはまし
呼吸がおさまると
頭は妙に冴えてきて
洪水のようにコトバがなだれこんでくる
なぜいつも
コトバなんだろう
薬箱の中にない
冷蔵庫の中にもない
しかたない
欲しいものがない
干し芋ならあるのになぁ
ロイヤルミルクティーを作ろうとして
こうなりました