冬よこい

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冬に向けて疾走する

秋はその助走なんだ

冬はいつだって

起点であり

終点である


きづいているよ

あの銀杏の気持ち

あそこのななかまども

ミズナラもトドマツも


葉脈の中にじくじくと

朝の冷気はしのびこむ

命は凛と冴えてゆく


準備を怠ったものと

正解を踏み外したものが

行軍の到来に怖気付くとき

ぼくらの旗は堂々と風を受け

嬉々としてそれを迎え撃つ