ぶんちょの夢

ホヨヨにはいってるところは

あまり写真に撮られたことがないので

ちょっぴり緊張してるぼく

 

ほんとはケージから

かいぬしの手が生えていたらいい

ぼくの

いちばん寝心地のいい場所だからね

             ぷぷぷ

 

    ピリカです

おっ

よさそうなくぼみだ!

 

オレンジ毛布探検隊だ

 

きゃっきゃ

ふたりで思い思い

バウンドして遊んだよ

           ぷぷぷ

 

 

 

 

ことりも夢をみたりするのだろうか

これだけ感情豊かで

はっきりとした意思を持つ文鳥ならば

見ているような気もする

 

突如目の前に現れた

先の尖ったものに

反射的にきゃるきゃる怒る事はあるけど

過去にあったことを

わざわざ思い出してまで

怒るということは

なさそうな気もする

 

では記憶が残らないのか

 というとそれも違う気がする

 

楽しかったもの

だいすきなもの

おいしいものは

ちゃんと記憶している

 

オレンジ毛布がそうだ

こんな激しい色の大きな毛布

ぜったいこわがりそうなものなのに

真冬になって収納の奥から

オレンジ毛布をだしてくると

ふたりともきゃっきゃと寄ってきて

跳ねたり飛んだり

いろんなくぼみを探検したり

思い思い楽しそうだ

 

ぶんちょも歳をとってくると

嗜眠傾向がつよくなる

手の中で

うつらうつらしている

ぴっちゃんの下から閉じるまぶたは

これ以上ないほどに

平安につつまれている

 

そのまぶたの奥で

楽しい思い出ばかりが

途切れることなく

上映されているといいなと思う