いよいよ
ねぶたです
勇壮なねぶた
太鼓の音は耳ではなく胸で聞く
力強くてでも暗闇で内側から灯るねぶたは
幽玄
もみくちゃになっちゃうから
先代ちゃんは落としたりしそうで怖くて
かばんからだせませんでした
でも鞄の中で
夏が短いこと
知ってるんだよきっとみんな
人生が短いこともね
知ってるんだよきっと
祭りの夜ってなんだか特別
みんな浮かれていて
華やいでいて
団扇の先っちょでたくさんの風が生まれていて
たくさんのお酒がのまれていて
色彩に溢れていて
かみさまがすぐ近くで笑っている
100年後にここにいる誰もがいなくなって
わたしももちろんわりと早くいなくなって
でもこの祭りの夜の喧騒と華やぎと
魔力は残っていくのだ
人々がずっと引き継いできた
文化遺産が
次の世代にもまたその次の世代にも
引き継がれていくのだと思ったら
生きている誰もかれもが
いとおしくなります
そうでしょ
先代ちゃん
そうよ
(青森アスパムのアップルパイ🍎)