ぶわ
ぼくのぶわわ頭、今日も絶好調
ぶわわ〜ぶわわ〜
ぷぷぷ
(ざわわ〜みたいに歌います)
ピリカです
ぼくは演奏しながら歌うんだ
だめですかいぬし
ぼく音楽を愛するかっこいい隊長ですから!
ぷぷ
家畜の餌になるデントコーンの収穫後に
白鳥達がどんどん飛来してくる
よく見ると灰色のこどもも混じっていて
互いの尻尾をつつきあって
きゃっきゃしてたりする
小さな群れがどんどんやってくる
遠くシベリアからここへきて
厳冬期さらに本州のほうへ南下する
その前のひとやすみ地点だ
黒っぽいのはマガンやハクガンの群れ
彼らもまたシベリアからやってくる
雨上がりの空を背景に
白い翼が輝いていて
空気がどこまでも美しく凛と冷えていた
空にはいくつも虹がかかっては消えて
また現れては消えて
でもそれは光の加減で
見えたり見えてなかったりしているだけで
ほんとうはそこらじゅう虹なのだ
いくつも無数にかかる虹を
おもしろがってくぐりぬけながら
鳥たちは空をとんでいくのだ
きみのあたまからも虹がとびでて
ぼくのあたまからも虹がとびでて
きみの空もぼくの空も
光にあふれて
まぶしいったらないね
ぷぷぷ