喝采の中の「うおお」

水浴び後の

濡れぶんちょヘアーも

ぶるるんとしたら

ほらもう

ふわっふわの仕上がりだよ

              ぷぷぷ

 

     ピリカです

ぼく今日も元気にいたずらしましたけれども

なんですかあれ

お出かけ用ミニケージが出ていて

たいへん気になります

              かるる

(明日は健診です

 ちゃんとタクシーも“優しいドライバーさんを

お願いします”と言って予約した

いつものバーバパパみたいな男性か

女性ドライバーかのどちらかだといいな)

 

 

美しく晴れた中島公園

ちょっと早めに行き、

ロビーでのウェルカムコンサートを聴こう!

と出かけたものの

緑の影から流れてくるチェロ

(音大生かしら)

こちらを聴き入っていました

灼熱に熱されたベンチに座り

岩盤浴のようにおしりからじわじわと熱されて

軽く汗ばんだところに

風と音が流れてきて最高

 

おばあちゃんの大切な教えのひとつに

「女の子はおしりをひやしたらだめ」がある

いや、

性別関係なく冷やすのはよくないけれど

すばらしいチェロの音色を聴きながら

おしりをじわじわ温めるなんてもう

免疫とかなんとか

強化されるイメージしかなかった

 

ヴァイオリン協奏曲は生で聴いてみたい曲の

ひとつだった

あの盛り上がり最高潮の部分

鳥肌がでた

歓喜につつまれた観客の熱狂もすごかった

こんなに「ブラボー」が飛び交ったコンサートは

初めてかも

ブラボーじゃなくてもはや

「うおお」と叫んでいるおじさまもいた

激しい喝采の中の「うおお」

  嫌いじゃない

 

新世界も去年聴いた楽団のものより

とても力強かった

たぶん、ホルン。

ホルンが迷いを薙ぎ払うような音で届いて

金管たちの音色は

裁きを司るもののように響く

指揮者の尾高さんの拳が空をついて

その波動で打ち鳴らされるティンパ二

 

素晴らしい時間だった

 

当初の指揮者 シャルル ドュトワさんが

体調不良のため尾高忠明さんになった

 

数年前、尾高さんがガンの治療のため

指揮をできなかったとき、その代わりを勤めたのがドュトワさんだったとか

 

感動の余韻にひたり

薔薇を見ながら帰る

帰りは何かおいしいもの食べて帰ると

決めていたけど

鳴り響くハーモニーをうちに連れ帰り

ぴちピリにきかせてあげたいから

まっすぐ帰りました