カモメあふれるドイツ レクイエム

コンサートホールに向かう

こんな緑の回廊を歩くだけでうきうき

カトリックにおける死者のための「ミサ曲」

というよりこれは

生きるものの苦悩や悲しみが描かれている

 

バリトンの歌う

「主よおしえてください

 私にどんな最期が訪れるのか

 私の人生の日々が

 どれほど残されているのか」

ここに荘厳な合唱が絡まっていくところ

とてもとても楽しみにしていた

 (ぴっちゃんピリカちゃんも一緒に聴いて

 しっかり予習していったよ)

ブラームスは実はちゃんと聴いたことがない

何やら重厚すぎる感じがして

うまく近づけなかった

でも

「なぜ死んではならないのか」という問いと

「なぜ死なねばならないのか」という

矛盾をはらんだ2つの問いが同時に存在しても

よいのではないかという

おおらかなものを見つけ出せるような

生が死に大勝利するとか

西洋的だよなとか

 

とかなんとか考えて

聴き入っているときにそれはおきた

 

なんと

 

バリトン....

寝てる....

 

はっ!と気づいてしゃんと姿勢をただすけど

しばらくすると頭がかくんとたれちゃう

 

こうなるともう、だめなのです

ひとたび笑いのスイッチがはいると

私の頭の中はとまらない

ぴっちゃんがやってきて

ティンパニを激しく打ちまくる

合唱隊のもっている譜面が

カモメにしか見えない

(精霊の象徴として鳩が描かれるが

 この日はホール中カモメまみれだ)

いたずら隊長

ピリカは指揮台を占拠

 

 

 

と、まあ

私の初めてのブラームス

なんだか楽しいものになりました    ぷぷ

きっとバリトンさん

つかれてたんだよ       ぷぷ