月曜の空

ぼく、ラーメンすするみたいに豆苗たべた

豆苗だいすきだよ

ぼく たいへんまんぞく


ピリカです

ぼくはつくつくがなかなかほぐれません

でもへいきへいき

今日もぽぴぽぴ歌ったよ

それからぐう

ぼく寝ました

かいぬしまた明日歌うからね




西洋たんぽぽを揺らす6月の風に吹かれて

青い空の下にいると

不要なものは何もかも惜しむことなく

手放してしまいたくなる

と、同時に

全てのものが大切で

なにひとつ手放すことなく

しっかり胸の奥におさめておきたくもなる


カラスが水飲み場の蛇口を

しきりにつついていたから

ちょっとだしてあげた


こくこくとおいしそうに彼は飲んだ

黒光するのどをそらして

彼も青い空をみてる


こんな空からはだれもにげられないよなって

太いくちばしかぽんと打ち合わせて

剽軽な足取りで茂みへと入っていった