おかえりかいぬし
風がね
雪つぶてをなげつけてる
あっちの窓
こっちの窓
風はね
知らないんだ
もうあの家にはだれもいなくて
優しいおかえりが
こだますることはないと
荒々しいノックの内側では
影だけが青く凍えてるってことを
かいぬしみてよ
あきらめた風がね
ぼくの窓をたたきはじめた
結露が笑いながらゆれてる
すこしミルクティーの匂いのする滴
笑いながらゆれてる
どんなに風がさみしく叩き続けても
ぼくらの内側は
凍えようがないから
ただだまって世界が
白く沈没してゆく中で
夢を見ようよ
かいぬしおかえり
暴風雪ってどんなかんじ?
ぼくより強いかんじ?
ああ
かいぬしがそんなへんな髪型になっちゃうかんじ
窓の外うるさいから
ぼくカミカミしてだまらせてやりたい
ぼくたちさんにん
静かにゆっくりねむらなくちゃ
あしたもげんきに歌うためにね
ぷぎゅわ
チーズって
溶けると固形の時より
何倍もおいしくなるのなんでなんだろう
チーズフォンデュしようと
横着して
ココットにチーズいれてチンしたら
分離して
黄色いゴムみたいなものと
油のういた液体ができあがった