夏の夜はぬるくあやしく
危うさをはらんでいるんだよ
無防備なこころでうっかり
お酒なんか買いに行ったら
不意に帰り道を見失っちゃうの
こころを、あの流星群のあたりに置き去りにして
酔った体だけ帰ってくれば
グラスも椅子も奇妙に
昼間の熱を残していた
こころは定規でひいたみたい
迷いのない線のように
夜空を走っている
かける願い事も思いつかぬまま
ただ瞬間瞬間をたのしもう
優しいことばは耳に心地よいね
ぼくの歌が下手だって?
短調なフレーズだって?
失敬だなきみ
そこにこめてる気持ちはいつだって
ほんものなんだよ
夜が優しくありますように
不都合な真実から目を逸らしても
今日のきみがしあわせでありますように
今日のきみがよくねむれていますように