おばあちゃんのカレー

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海の向こうに山があって

その山の向こうにまた海があって


小さな島のそこかしこ

鮮やかなハマナスは浜風に揺れていて


太陽が線香花火の最後のように

ぼたりと海に落ちていくと

おばあちゃんの晩ご飯がまっている


採れた魚介がなんでもかんでもはいってる

おばあちゃんのシーフードカレーは

世界一美味しかったんだって


食べたいな食べたいな


いつだって

孫の中でいちばんにかいぬしを愛してくれた

おばあちゃん

思い出のハマナスをかいぬし描いてくれた


花言葉

『悲しくそして美しく』

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命日によせて